PMSの植物療法的対策。その1〜原因〜

PMS、すなわち月経前症候群。
排卵から生理までの約2週間に起こる
むくみ、頭痛、イライラ、落ち込み、食欲増進、
などなどの不定愁訴をいい、
女性の40%にあるといわれています。
私の場合は特にイライラ。特に排卵直前。
ピッキーン!ときて、何から何まで石を投げつけたいほど
イライラし始めるのです。
この精神状態の変化で排卵を知るほどに。
家庭内の被害もなかなか深刻で、さすがに悩まされたことが、
植物療法を学び始めた理由のひとつでもあります。


なぜ、生理前にそのような症状が起こるのか。
根本的な原因は、はっきりとはわかっていないようですが、
ことイライラや情緒不安定に関しては、
プロゲステロンが相対的に不足しているために起こるよう。

女性ホルモンについて、一度おさらい。
女性ホルモンは、ざっくりと2種類あります。
身体を妊娠しやすい状態に導くエストロゲン、
妊娠を継続するプロゲステロン。
このふたつは、拮抗する作用がありつつも、
お互いがお互いの効きを高めるようなところもある、
不思議な関係にあります。
分泌は下図のように変動します。

[caption id="attachment_1900" align="alignnone" width="300"]
女性ホルモンの分泌、こんな感じ。[/caption]

作図/私。なんともざっくり、大胆な図です!
排卵前は、排卵したタイミングでがっつり精子をキャッチするよう、
エストロゲンが優位。
ところが排卵でその勢力図が一変。
排卵直前にエストロゲンが一気に上がる瞬間があり、
これが下がると今度はプロゲステロン優位な状態に。
排卵後、妊娠することを前提に、妊娠を維持しようと身体が働くわけです。
でも妊娠していなかった場合、妊娠のためにした準備をリセットすべく、
生理が起こります。
生理にさしかかると、エストロゲンもプロゲステロンも低くなる。
で、生理が終わると次こそ受精すべく、
エストロゲンがまた優勢に。



PMSは排卵後、プロゲステロン優勢の時期に起こる症状。
プロゲステロンが悪さをしているのでは、と思われがちだけど、
それは違います。
PMSが起こる女性は、この時期プロゲステロン量がむしろ少ないのです。
プロゲステロンが増えなくてはいけない時期にきちんと増えず、
本来必要な量に達していない。
つまり本来あるべきバランスより、
エストロゲンレベルが相対的に大きくなっている。
このような状態になっているため、
PMSの症状、特にイライラや情緒不安定、
むくみなどといったメンタル面での愁訴が
起こるようなのです。
PMSの背後にあるのは、一言で言うと「プロゲステロン不足」。


※※※※※※

ちなみにエストロゲンは、美肌ホルモンといわれたりして
美容の要のようなイメージを持たれていますが、
確かに美肌に関わってはいますが、
それはプロゲステロンとのある一定のバランスを保ってこそ。
プロゲステロンが足りずエストロゲン過剰になると、
生理前でなくてもさまざまな障害のもととなります。
乳がんや子宮がんをはじめとし、
子宮内膜症、子宮筋腫などの婦人科系の病気も
エストロゲン過剰が関わっているといわれています。
そして現代は、エストロゲンレベルが大きくなりやすい環境に。
(いわゆる「環境ホルモン」や栄養過多でエストロゲン値は上昇傾向にあるそう)
つまり言いたいことは、
プロゲステロンの拮抗がなければエストロゲンは
いい働きができないのです。


1か月でも、一生でも波のように変化する女性の身体。
エストロゲンとプロゲステロンは、繊細なバランスを保ちながら、
波のように増えたり減ったりして生体を営んでいます。
エストロゲンが善玉でも、プロゲステロンが悪玉でもなく、
両者のバランスが一番大事、なのです。

※※※※※※

プロゲステロン不足だけがPMSの原因ではありませんが、
でもプロゲステロンが身体の生体反応に幅広く関わることを考えると、
大きな原因であるといえます。
このことをふまえて、ではどうするか。

続く。




a drop of elegance

美容ライター 柏谷麻夕子のオフィシャルサイト

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